1チャンネルあたり50トーンのDDS信号発生器
スペクトラム社が高速切り替え機能を備えたマルチトーンDDS信号発生器を発表しました。
デジタイザなどの計測機器メーカであるスペクトラム・インスツルメンテーション社(本社ドイツ・グロースハンスドルフ/以下、スペクトラム社)は、96xxシリーズDDS信号発生器ファミリーを発売し、同社の製品群に新しい製品カテゴリーを形成します。この新しいDDS信号発生器は、1つの出力チャンネルに最大50個の正弦波キャリアを提供します。この機能により、エンジニアや科学者は、マルチトーンの正弦波信号を生成し、かつ個別に制御できる新たな選択肢を利用できるようになります。DDSとは「ダイレクトデジタル合成(Direct Digital Synthesis)」の略称で、純度の高い信号(一般的に正弦波コア、キャリアあるいはトーンとも呼ばれる)を生成する強力な手法です。この技術の特徴は、出力周波数の超高速な切り替えと精密な周波数分解能です。本製品シリーズにより、最大200MHzという広範囲の動作周波数をカバーする複数のトーンの生成が可能で、生物医学、通信、半導体、量子科学などの業界における、要求の厳しいアプリケーションに適した、唯一無二の機敏性を備えた信号源となります。製品紹介動画をご覧いただけます(5分)